地域定着教育 ーCommunity-based Learningー
少子高齢化の結果として,様々な業界で労働力不足が起こり産業の停滞も想定される状況においては,外国人を一時的・補完的な人材として位置づけるのではなく,将来的には,地域に定着し,地域を共にデザイン・共創する,地域発展の担い手として捉える観点が必要です。
金沢大学は,卒業後に,北陸・信州地域の企業に就職し,その専門的知見・スキル・国際性を活かしながら地域創生に寄与する高度職業人材の育成と,日本と諸外国の企業交流・人材交流を更に推進・発展させることができるグローバル人材の育成を,大学としての重要な役割と考えています。
地域社会の一員としてその責任を担う高い意識をもった外国人人材には,一定水準の日本語能力やコミュニケーション能力などに加え,日本人であれば日々の生活の中で自然に獲得できるような,日本の文化・社会や地域住民としての役割に関しての理解も必要になります。
金沢大学では,地域のボランティア活動や,祭りやマラソン大会の催し物にサポートスタッフとして参加することも,地域住民の考え方や価値観を理解するための学びの機会と捉え,そのような”地域定着教育”をとおして,外国人留学生が北陸・信州地域の一員として活躍することに”やりがい”や”生きがい”を見出だせるような教育環境を構築していきます。