2019年に留学生を1名採用しましたが,留学生だから採用したわけではなく,結果として留学生であっただけでした。ただ,その翌年度から留学生の応募が少しずつ増え,2019年度に採用した留学生のおかげで,新しいご縁が拡がっていることに大変感謝しております。
採用活動においては,留学生だからといって,私たちが特別に苦労する点はありません。一方で,日本特有の就職活動に戸惑う留学生は多いと思います。その意味で,私たちが当たり前におこなってしまっている採用活動や入社後の受入れ体制などは見直す必要性を強く感じています。
会社の雰囲気,
社員の人柄が入社の決め手
徐綺璠さん/中国出身
大学院 人間社会環境研究科
地域創造学専攻 修了
株式会社アイ・オー・データ機器
(2021年入社)
1.金沢大学に留学したきっかけ
子供の頃から,ずっと日本とご縁があると感じています。自分は伝統的なものが好きで,国の伝統文化を大切に守って伝承していく日本に,とても好感を持っています。大学卒業後,就職もしましたが,「日本に留学したい,何か有意義なことを学びたい」という気持ちが日々強くなってきました。「若いうちに行かないと将来きっと後悔する」と思って,日本の大学院に進学しようと決意しました。
2.大学生活で学んだこと
金沢大学の人間社会環境研究科・博士前期課程の地域創造学専攻に在籍しました。言語障害のあるお子さんに対する特別支援教育について勉強し,研究を行いました。
3.卒業・修了後に日本で就職しようと思ったきっかけ
金沢大学で約3年間の留学生活は自分にとってかなり成長できて,とても充実でした。中国にいた時,ずっと実家に住んでいました。日本で一人暮らしの生活が始まった時,「やったことない,全くわからない」というような困りごとはよくありましたが,慣れてきたら意外とこの自由さにハマっています。そして,生活費のために学校近くのスーパーで2年半間のバイトをして,たくさんの優しい先輩とお客さんに出会って,いい思い出もいっぱいもらいました。「やっぱり日本が好きだなあ」と,日本で就職しようと決めました。
4.就職までの経緯
2019年11月から,金沢大学から様々な就職イベント情報により,留学生向けの企業研究会や合同説明会および就活セミナーに参加しました。しかし,コロナウイルスの関係で,説明会やインターンシップなどが中止することになったり,WEBで開催することになったりした企業が多かったです。就職情報の収集が難しくなった一方,企業側の新卒採用選考もより慎重になった気がします。2020年6月まで就職活動はなかなか進んでいなかった自分は,金沢大学の「留学生就職促進プログラム」の就職相談室からのメールを受け取りました。就職支援室の先生に相談して,先生から「IODATAにエントリーしてみませんか」と勧められました。さっそくエントリーシートを郵送して,すぐに一次面接を受けました。その後,4回の面接に進み,社内の様々な方と話すことができました。自分も不思議だと感じていたのは,面接の時に堅苦しい雰囲気がほぼなかったし,緊張しやすかった自分でも,その場の気持ちや生の声を素直に伝えることができました。最終面接を受けた後,「IODATAは自分に一番合うかも」と思いながら,会社からの採用内定を受け取りました。
5.現在の仕事内容
現在,企画開発課に所属し,社内の既存製品に関する学習、新商品の市場調査や競合比較などをしています。また,先輩たちの指導に従って,新製品の起案や設計変更等の業務にも携わっています。具体的な目標がないですが,IODATAの一員として,自分の力を尽くしたく,会社を守りたいと思います。
6.後輩へのメッセージ
エントリーする際に,明確な目標を持つのが良いですが,あまりこだわりすぎで,逆に縛られるかもしれませんね。あれこれと迷わず,とりあえず進んでいきましょう。就活が始まったら,スケジュールにはゼミ,説明会,面接,バイトなど様々な予定が入って,混乱しやすいと思いますので,すぐに確認できるよう,手帳の記録がおすすめです。疲れたと感じたら少し休憩しても大丈夫ですよ。また前向きにいきましょうね!
採用先企業様からの声
株式会社アイ・オー・データ機器
経営管理部総務課 北村 英寛 様