中国で大学を卒業後、現地で就職したのですが、会社の業績が思わしくなかったため、日本の大学で学び、日本の企業で働こうと考えました。当時、富山県に住んでいた姉を頼って訪日し、日本語学校で学んだ後、金沢大学に入学しました。
就職支援室の後押しで、希望する業種への採用が決定。
入社後はコミュニケーション力の大切さを実感しました。
張樹興さん/中国出身
理工学域 電子情報学類 電気電子コース 卒業 ・ 2014年就職
1. 金沢大学に留学したきっかけ
2. 就職までの経緯
金沢大学への進学を決めたのは、日本語学校の先生の勧めがあったからです。入学当初は留学生宿舎に住み、3年次からは日本人の男子学生が入る北溟寮に移りました。おかげで日本人の友人がたくさんできました。
日本人の同級生に比べて10歳年上ということもあって、大学院への進学は考えず、日本企業での就職を目指し、活動をスタートしました。大学で学んだことを生かそうとものづくり企業に的を絞り、東京や大阪の大手企業を含め、10社ほどにエントリーシートを提出、3、4社の面接を受けましたがどこも不合格でした。困って大学の就職支援室に相談したところ、紹介されたのが自動搬送装置の設計・製造を製造する技研で、面接後、採用が決まりました。
3. 現在の仕事内容
入社から4年がたち、現在は自動搬送装置を制御するためのプログラムの設計に携わっています。海外の工場での据え付けに立ち会うこともあります。据え付け後、思った通りに機械が動くと達成感を感じますし、これからはもっと複雑な構成の機械を動かせるようにしたいと思っています。
4. 後輩へのメッセージ
設計と言っても社外の人と話す機会が多く、仕事を進めるにはコミュニケーション力が必要です。これはどの仕事にも共通して言えることで、私は入社してからコミュニケーション力の不足を実感しました。例えば、大学時代にロボットコンテストのように多くの学生と協力しあって進める活動に参加しておけば、コミュニケーション力が身に付きますから、様々な活動にチャレンジすることをおすすめします。
採用先企業様からの声
技研株式会社
設備設計部次長 坂下 浩之 様
張さんが入社する少し前から、ちょうど中国向けの仕事が増えてきました。現地とやりとりする中で、言葉の壁で困ることもありましたから中国語と日本語ができる張さんが入社してくれてとても助かっています。張さんは日本人よりもまじめな性格で、仕事にも一生懸命に取り組んでくれています。お客様からは日本人社員よりも張さんに来てほしいとご指名いただくこともあります。いずれ若手社員のいい指導役になってくれると期待しています。