金沢が好きだから、金沢の企業で働きたくて就活。
縁あって本命企業のグループ会社に入社しました。

鄭鑒煬さん/中国出身

人間社会環境研究科 地域創造学専攻 修了 ・ 2014年就職

1. 金沢大学に留学したきっかけ

 中国の大学では英語を専門に学び、第二外国語として日本語も勉強しました。当初は欧米への留学を検討しましたが、日本に留学経験のある親戚に薦められ、漢字文化圏で勉強しやすい環境がある日本へ留学しました。

2. 就職までの経緯

 金沢大学大学院では「日本と中国の医療制度と格差」をテーマに研究に取り組みました。
入学時に、卒業後の進路について明確な考えがあったわけではありません。しかし、博士課程で学ぶゼミの先輩が順調に卒業できない様子を見ているうち、自分が博士を取得するのは難しいと感じ、就職することにしました。

 就職活動にあたっては、留学して身に付けた日本語や日本に関する知識を生かして働きたいと考え、日本の企業を受けました。外国人には、日本語能力試験のN1認定を求める日本企業も多いため、前もって準備を進め、認定を取得しました。

 金沢の落ち着いた雰囲気や歴史を感じさせる街並みが気に入っていましたから、就職先には金沢の企業を探しました。語学力を生かせるようにと、海外と取引する総合商社を探していたところ、友人や先輩が教えてくれたのが金沢に本社を置く三谷産業でした。そして、選考が進む中で、私に医療関連の知識があることを知った同社人事部の方からグループ会社で医薬品原薬の製造・販売を手がけるアクティブファーマを薦められたのです。同社は中国から多くの原料を仕入れています。ここならば中国語を使う場面も多く、貢献できるのではと考えてあらためて採用試験を受け、10月に内定をもらいました。

 このほか、大手飲料・健康食品メーカーの面接も受けましたが、シンガポールに配属される可能性があると言われたため、その後の選考には進みませんでした。

3. 現在の仕事内容

 現在は中国からの医薬品原料の調達に携わっています。勤務先は東京で、月1回のペースで中国に出張します。日本でニーズのある品目をゼロから探し出し、現地の工場と品質改善に取り組み、厚生労働省の許可を取得し、輸入するのです。価格や納期の交渉に苦労することもありますが、やりがいを感じています。

 会社には私を含めて2名しか外国人がいませんが、入社してしばらくは「悩みがあれば相談に乗りますよ」と声を掛けてくれるなど、温かな配慮があり、働きやすい職場です。

4. 後輩へのメッセージ

 これから就職活動に臨む人にはおすすめしたいのは、インターンシップへの参加です。必ずしも就職を希望する会社でなくとも構いません。日本の会社の雰囲気や社会人としての生活、マナーを体感できますし、その経験が入社後にきっと役立つと思います。

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